普及版 字通 「艦(漢字)」の読み・字形・画数・意味
艦
常用漢字 20画
[字訓] いくさぶね
[字形] 形声
声符は監(かん)。〔玉〕に「版屋舟なり」とあり、舟の上に板屋を設けて矢を防ぐ軍船をいう。四方を板で囲んだ形が檻と似ており、その声義をとる。長江が南北の作戦区域に入った三国期ころからみえる字である。
[訓義]
1. 軍船、いくさぶね。
2. ふなだな。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕艦 不奈太奈(ふなだな)、、舟屋(ふなや)〔名義抄〕艦 ヤカタ・フナヤ・フナヤカタ
[語系]
艦・檻heam、heapは声義の近い字。〔釈名、釈船〕に「上下重版を檻と曰ふ。四方に版を施して以て矢石を禦ぐ。其の、牢檻の如きなり」とあって、もと檻の字を用いた。〔説文〕六上に「は檻なり」とみえる。函ham、heamも声義の近い字である。
[熟語]
艦戸▶・艦隊▶・艦艇▶
[下接語]
火艦・舸艦・旗艦・巨艦・軍艦・軽艦・坐艦・舟艦・戎艦・乗艦・船艦・戦艦・大艦・闘艦・母艦・砲艦・僚艦・列艦・楼艦
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報