艮町(読み)うしとらちよう

日本歴史地名大系 「艮町」の解説

艮町
うしとらちよう

下京区新町通六条上ル

南北に通る新町しんまち通(旧町尻まちじり小路)を挟む両側町。町の中央を東西花屋町はなやちよう通が通る。

平安京の条坊では左京七条三坊一保一町東側と八町西側の地。永久六年(一一一八)二月の常陸介源某家地売券(島田文書)には、

<資料は省略されています>

とあり、かつて陽明門院判官代藤原季綱の地であった領地を常陸介が買得し、更にこの地を「要用」によって、越後守藤原朝臣に売却する旨を記している。

天正一九年(一五九一)以来開かれた西本願寺寺内町の中では最も早く成立した町の一つで、「古町」とよばれ、地子屋敷に属した(→本願寺寺内町寺内九町組のうち艮組に所属。

寛永一四年(一六三七)洛中絵図及び天明六年(一七八六)京都洛中洛外絵図には「新町一丁目」とあるが、宝暦一二年(一七六二)刊「京町鑑」には、現町名である「艮町」の名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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