良川村(読み)よしかわむら

日本歴史地名大系 「良川村」の解説

良川村
よしかわむら

[現在地名]鳥屋町良川

眉丈びじよう山系東麓に位置し、南西から北東西往来が通る。集落は同往来に沿う街村部と長曾ながそ川に沿って徳前とくぜん(現鹿島町)へ通ずる道沿いにある。承久三年(一二二一)九月六日の能登国田数注文に良河よしかわ院公田数五町三段(もとは二〇町五段四)とみえる。現在良川地内に地頭じとうの小字名があるのは、同院のうちに下地中分で地頭分があったことの名残かもしれない。また当地には室町初期の不動板碑が遺存し、通称免田めんでんから室町期の五輪塔・板碑・蔵骨器が、通称ハケダからは三八枚の宋銭が出土している(鳥屋町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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