良所(読み)よきところ

精選版 日本国語大辞典 「良所」の意味・読み・例文・類語

よき【良】 所(ところ)

  1. 最も具合のよい場所。望ましい所。また、大事なところ。急所
    1. [初出の実例]「この酒を飲みてむとて、よき所を求めゆくに」(出典:伊勢物語(10C前)八二)
  2. 適当な時機。具合のよい場面。ちょうどよいしおどき。
    1. [初出の実例]「取手二人、十手を持てうしろに伺ひ、よき所にて『伝七、取た』」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)四)
  3. 家柄、経済状態などのよい家。
    1. [初出の実例]「其服装をもて考ふるに、さまで良家(ヨキトコロ)子息にもあらねど」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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