色原体(読み)しきげんたい

精選版 日本国語大辞典 「色原体」の意味・読み・例文・類語

しきげん‐たい【色原体】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] chromogen の訳語 ) 発色団をもち、助色団をもたない物質。これ自体は色は弱く色素ではないが、助色団を導入すると染料となる。ドイツの化学者ビット(Otto Nikolaus Witt)が一九世紀後半に唱えた学説で導入したことば。色素原。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「色原体」の意味・わかりやすい解説

色原体
しきげんたい
chromogen

クロモゲン発色団を含む化合物 (たとえばベンゼン環に発色団が結合したもの) 。これに,孤立電子対をもち,染色性を与える助色団を導入すると,色が強く,しかも深くなり,染料となる。 O.ビットが提唱した発色説 (1876) で使われた概念である。また,生体色素の前駆体を色原体と呼ぶことがある。

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栄養・生化学辞典 「色原体」の解説

色原体

 生体内で変換されて色素になる物質で,それ自体は色のないもの.

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