色麻柵(読み)しかまのき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「色麻柵」の意味・わかりやすい解説

色麻柵
しかまのき

奈良時代東北地方に置かれた城柵(じょうさく)。陸奥(むつ)国北部の賀美(かみ)郡(宮城県加美郡)内に設けられ、とくに737年(天平9)の陸奥国出羽(でわ)国(山形・秋田県)との連絡路を開く大事業の際には、色麻柵は出羽への出入口に位置し、中継基地として、重要な役割を果たした。その後まもなく、この柵を中心に色麻郡賀美郡から分立したと思われる。その遺跡は加美郡色麻町の一の関遺跡があたるとされている。

平川 南]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む