日本歴史地名大系 「芋淵村」の解説 芋淵村いもぶちむら 栃木県:那須郡那須町芋淵村[現在地名]那須町睦家(むつや)南流する黒(くろ)川を挟み、沼井(ぬまのい)村の東方に位置し、集落はおもに同川左岸の狭い段丘上に発達した。東は背後の丘陵続きに梁瀬(やなぜ)村、北は向宿(むこうじゆく)村、南は黒川を挟み稲沢(いなざわ)村。鎌倉時代初期に那須資隆の三男三郎幹隆が当地を分知され芋淵氏を称し、数代居住したと伝える(「寛政重修諸家譜」など)。近世は旗本芦野領。なお当村と同じ黒川左岸に黒羽藩領沼井村の枝村としてあげられる芋淵村があり(「創垂可継」封域郷村誌巻一)、耕地などは錯綜していた。慶安郷帳に村名がみえ田高二〇石余・畑高九石余、改革組合村では高四六石余、家数二。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by