芥子科(読み)けしか

精選版 日本国語大辞典 「芥子科」の意味・読み・例文・類語

けし‐か‥クヮ【芥子科・罌粟科】

  1. 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。約四〇属六〇〇余種あり、北半球の温帯に広く分布する。大多数が草本で、傷つけるとアルカロイドを含む乳液を出す。葉は対生。花は両性で単生または総状花序をなす。萼片(がくへん)は二、花弁は四で左右対称または放射相称雄ずいは二ないし多数ある。子房上位で二室。各室に一ないし多数の卵子がある。果実は堅果または長角果。ケシの実からアヘンをとる。また、ヒナゲシタイツリソウは花が美しいので栽培される。ムラサキケマンコマクサの仲間は、距を持ち、蜜腺があるなどの理由で「エンゴサク科」とすることがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android