芥見河岸
あくたみかし
郡上川(長良川)筋の川湊で、町屋河岸ともいう。上流筋に中屋と小瀬(現関市)、下流筋に日野・長良・河渡などの川湊があるが、当河岸は長良河岸に次ぐ重要な湊であった。物資の集散地であり、旅客も多かったため、旅籠屋・茶店・商店が並び、町屋の名にふさわしい賑いを呈した。積荷の一つ年貢米は伊勢桑名まで運ばれたが、運賃は廻米一石につき米二升五合、そのほか増米一石につき米一升ずつであった(天明二年加野村明細帳)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 