花仙山(読み)かせんざん

日本歴史地名大系 「花仙山」の解説

花仙山
かせんざん

宍道湖に面し、松江市と玉湯町にまたがる。標高一九九・三メートル。新第三紀中新世に安山岩溶岩が噴出してできた山で、低くなだらかな山容を呈する。西麓を玉湯川が北流し、宍道湖に注ぐ。「出雲国風土記」の意宇おう玉作たまつくり山は当山に、玉作川は玉湯川に比定される。当山を特徴づけるのは、碧玉と瑪瑙産出である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の花仙山の言及

【玉造[温泉]】より

…温泉街の東裏一帯の丘陵地は出雲玉作跡として国の史跡に指定されており,多くの遺物が出土している。北東約2kmの花仙(かせん)山(200m)から採れる,出雲石といわれるメノウを原料として各種の細工ものなどが作られ,みやげ品となっている。【池田 善昭】。…

※「花仙山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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