花北村(読み)はなきたむら

日本歴史地名大系 「花北村」の解説

花北村
はなきたむら

[現在地名]菱刈町花北

市山いちやま村の南西、市山川南岸にある。ほぼ中央を重留しげとめ川が北西流して市山川に合流する。東は本城ほんじよう郷重留村、西および北は薩摩国大口郷原田はらだ(現大口市)。正安二年(一三〇〇)八月一七日の左衛門尉朝員奉書案(新田神社文書)に「新田宮執印職領内散在田畠并花北村領主尼信蓮」とある。だがほかに関連史料がなく、新田宮との関係や尼信蓮については不詳。嘉暦年間(一三二六―二九)には牛屎氏の一族花北右衛門太郎入道妙道がからすヶ城(花北城)にいたとされ(菱刈史)、天正四年(一五七六)二月彼岸日の菱刈一族并他門交名注文写(菱刈文書)には、花北左衛門太郎入道妙道・同次郎太郎家保・同兵衛二郎義保・同左衛門太郎長保の名がみえる。また応永一八年(一四一一)八月一〇日の菱刈院地頭職知行所注文写(篠原文書)には、篠原主計入道知行所として花北名地頭門一があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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