花室神社(読み)はなむろじんじや

日本歴史地名大系 「花室神社」の解説

花室神社
はなむろじんじや

[現在地名]大子町左貫

初原はつばら川の上流、樹齢数百年の杉木立に囲まれて鎮座祭神は木花開耶姫命。旧村社。社伝は大同元年(八〇六)創建という。長享二年(一四八八)棟札に常州佐竹領鍬柄くわがら村とあるが、初原の鹿島神社に隣接する鍬柄田くわがらだは当社の遠鳥居の建立場所で、その田の耕作者は毎年新穀を奉納する。往古から左貫・初原の両村は紅花栽培が盛んであるが、花室の鎮守名をはばかって土蔵を造らず、家屋にも壁を使わない習慣になったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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