花川村(読み)はなかわむら

日本歴史地名大系 「花川村」の解説

花川村
はなかわむら

明治三五年(一九〇二)から同四〇年まで存続した村。明治三五年四月一日花畔ばんなぐろ村と樽川たるかわ村が合併して成立、二級町村制を施行石狩川と日本海に接する地域。同三六年の人口は二千九六九人で(道庁統計書)、主産業は畑作主体の農業と鮭漁業。石狩郡の西端部に位置し、隣に接する手稲ていね(現札幌市手稲区)での購買や施設利用が多かった。村内の農地は砂土・泥炭土がほとんどで生産力が低く、同三七年の石狩川大洪水で農地約二〇〇〇ヘクタールが大被害を受けるなどして村勢は振るわなかった(花畔村記録・石狩市年表)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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