でいたんど
泥炭土
peat soils
有機物含量が20~30%以上の1~数枚の泥炭層,亜泥炭層あるいは黒泥層から構成され,自然状態下で地表から30~45cmの厚さ(排水後20~30cm)を有する土壌。各国により定義は異なり,米国では表層80cm以内に泥炭が40cm以上の厚さをもつ土壌を泥炭土と定義。北海道の農牧地土壌分類では,「排水後,地表から厚さ20cm以上の亜泥炭層,泥炭層が存在するか,あるいは土層の上部50cm以内に厚さ25cm以上の亜泥炭層,泥炭層をもつ土壌」と定義。世界の泥炭土面積は342,647,000ha,そのうちカナダとロシアが約75%を占める。北海道の泥炭土は,おもに石狩川・天塩川・釧路川など,河川流域の沼沢泥炭地に分布しており,その総面積は約24万ha(日本の泥炭地面積の90%以上)。
執筆者:松井 健・近藤 錬三
参照項目:有機質土
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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泥炭土
でいたんど
bog soil
peat soil
湿原や低湿地の湿性植物(アシ、マコモ、ガマ、ハンノキなど)の遺体が分解されずに、植物組織を残したまま水底に蓄積されて泥炭となったのち、水位の低下あるいは泥土の流入により、泥炭層の上部が酸化分解による風化を受け始めると、泥炭を母材とする土壌の生成がおこる。泥炭土は、泥炭の分解がかなり進んで、植物組織が見分けられなくなった状態(黒泥とよぶ)にあるものが土壌化した黒泥土とともに、有機物含有率が高く(50%以上)、地表に近い部分まで過湿のグライ層位をもち、多くは強酸性である。高山の小起伏地と高緯度地方の低地に泥炭の堆積(たいせき)がおこるが、開発の可能な低地や低い台地では、排水管理や泥炭層の剥離(はくり)、あるいは無機質材料の客土などの土地改良工事が必要とされる。
[浅海重夫]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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泥炭土
でいたんど
peat soil
泥炭を母材として生成した土壌。地表下 1m以浅に未分解の泥炭層を有し,地表部分の分解が進んで土壌化したもの。通常表土でも 50%以上の有機物含有率を示し,農業生産力は低い。低位から高位の各種泥炭地に生じ,地下水位が浅いためグライ層を伴っている。黒泥土とともに有機質土壌と称される。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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泥炭土
植物の破片を極端に多量に含む土壌で,水分が過剰の条件で形成されたものである[Glinka : 1914, Robinson : 1924].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の泥炭土の言及
【不良土】より
…土壌本来の性質,あるいはその後の土壌管理によってもたらされた性質になんらかの欠陥があるために,作物の生育が抑制されている土壌をいう。不良土には酸性土壌,不良火山灰土,泥炭土,重粘土,砂質または礫質土(れきしつど),微量要素欠乏土などがあるが,必ずしもこれらの土壌に限って用いられるものではなく,作物の生産性が低い低位生産畑と同意に解釈される場合もある。 日本の不良土の分布は広く,畑地総面積の約半分に及んでいるが,不良土のなかでも不良火山灰土と[酸性土壌]の占める割合が圧倒的に多い。…
※「泥炭土」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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