花没薬(読み)ハナモツヤク

デジタル大辞泉 「花没薬」の意味・読み・例文・類語

はな‐もつやく【花没薬】

東南アジアに産するコックスラッカというカイガラムシ一種が分泌する樹脂状のもの。赤紫系の染料臙脂えんじ原料

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「花没薬」の意味・読み・例文・類語

はな‐もつやく【花没薬】

〘名〙 絵の具の一種。アジア熱帯地方に産するもので、コックス‐ラッカという虫が樹木について生じる一種の樹脂。中に小虫死骸を蔵し、紅色色素を含む。舶来するものは長さ五~六センチメートル、丸い木を二つに割ったような形をしている。新しいものは茶褐色光沢があるが年を経て黒色に変ずる。絵の具のほか染料・臙脂(えんじ)製造に供する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android