芹口村(読み)せりぐちむら

日本歴史地名大系 「芹口村」の解説

芹口村
せりぐちむら

[現在地名]高森町芹口

高森町の東南部にある明治九年(一八七六)成立の村名。北は草部くさかべ村、南は菅山すがやま村に接する。近世には川走かわばしり川の左岸上流に西から馬場ばば村・芹口村・原口はるぐち村が並ぶ。中世には阿蘇社領南郷内草部に属し、正平一八年(一三六三)閏一月二五日の阿蘇社造営料木納帳(阿蘇家文書)に「三丈木一し くさかへのせりくち」とあり、造営料木が賦課されている。文明一六年(一四八四)八月二八日の阿蘇十二社同霜宮最花米注文(同文書)に、初穂米収納使の宿泊地として「草かへの分 一所せりくち」がみえ、「一所はゝ二百文 まめ一斗」と、馬場村があげられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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