日本歴史地名大系 「若林口用水」の解説 若林口用水わかばやしぐちようすい 富山県:砺波市若林口用水庄川東遷前の中村(なかむら)川筋を整備してつくられた用水。現在は庄川町の合口ダムで庄川から導水、左岸を北流して中野(なかの)からは北西へ向かい、五鹿屋(ごかや)地区の一部、出町(でまち)・林(はやし)・若林地区方面へ流れる。出町辺りから下流では山王(さんのう)川と俗称され、下流で荒俣(あらまた)川へ合流する。また出町付近で西へ分流する一筋は宮森(みやもり)川で、末は岸渡(がんど)川となって福岡(ふくおか)町で小矢部(おやべ)川へ落ちる。またその西に並行して西中村(にしなかむら)川と俗称する川筋もある。初め取水口は千保(せんぼ)川左岸西中野地先にあったが、庄川東遷以後は同川左岸、弁才天(現庄川町)の下に設けられた。承応二年(一六五三)の願書(「三代又兵衛日記」川合家文書)に「若林口十五ケ村」とみえ、用水肝煎は小杉(こすぎ)村忠右衛門と小島(おじま)村清助。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by