若狭大理石(読み)わかさだいりせき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「若狭大理石」の意味・わかりやすい解説

若狭大理石
わかさだいりせき

若狭地方、とくに福井県小浜(おばま)市平野(ひらの)から三方上中(みかたかみなか)郡若狭町大鳥羽(おおとば)付近で採石される石灰岩石材名。丹波(たんば)帯北部の地質体を構成するもので、白色から黒色を呈するもの、縞(しま)模様のあるもの、斑(まだら)状模様のあるものなど、いろいろな外観を示すものがある。割れ目間隔が広いため、かなり大きな柱状の石材が採取され、かつて室内装飾用の建材として利用された。

[斎藤靖二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 美濃

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android