若狭浦(読み)わかさうら

日本歴史地名大系 「若狭浦」の解説

若狭浦
わかさうら

[現在地名]小浜市若狭

阿納尻あのじり村の西、久須夜くすやヶ岳(六一九・一メートル)の東南山麓にあり、南は小浜湾。「若狭郡県志」に「若狭浦在小浜北、甲崎西隔海相向茅屋数戸浜海負山」とみえる。伝えでは、もと西側の山を隔てた西にし浦に集落があったが、疫病のためひがし浦とよばれていた現在地に移住し、国名にちなんだ村名にしたという。

元和三年(一六一七)の若狭浦上前某等連署山手米請状(矢代区有文書)に「右之御山手米者、矢代山之内ニて五石、本山ニ傍示をさし、永代請取申所実正也」とあり、当村は矢代やしろ浦区域に山請をしていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android