茂福村(読み)もちぶくむら

日本歴史地名大系 「茂福村」の解説

茂福村
もちぶくむら

[現在地名]四日市市茂福町・東茂福ひがしもちぶく町・茂福・富田とみだ一丁目・同四丁目・南富田みなみとみだ町・富田浜元とみだはまもと

十四じゆうし川の南、東海道に沿ってある。北にはきた村、西方いかるが村。延応元年(一二三九)一二月二五日の四条天皇宣旨(門葉記)に二品尊性法親王から無品尊守法親王が相続した所領のなかに「伊勢国茂福庄」が出る。「神鳳鈔」には「茂福名三十三丁」とある。室町時代にも茂福御厨が存在し、寛正五年(一四六四)九月一五日、神宮は内宮禰宜連署庁宣を出し、段銭の催促の停止を命じた(氏経卿引付)。天正一一年(一五八三)の内宮神領本水帳写には「五石三斗壱貫三百文 守平五石、同壱貫三百文、孫三郎三斗」とあって、この時期まで神宮領が存在した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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