茅茨(読み)ボウシ

デジタル大辞泉 「茅茨」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐し〔バウ‐〕【×茨】

チガヤイバラ。また、それでふいた粗末な屋根や粗末な家。
「―煙にもって夜の月朦朧もうろうたり」〈太平記・二七〉

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精選版 日本国語大辞典 「茅茨」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しバウ‥【茅茨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (ちがや)と茨(いばら)
  3. 茅と茨で葺(ふ)いた屋根。また、そのような質素な家。
    1. [初出の実例]「温液寒凝暗有期、驚看銀粉満茅茨」(出典菅家文草(900頃)四・客居対雪)
    2. 「茅茨(バウシ)煙に籠て夜の月朦朧たり」(出典:太平記(14C後)二七)

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普及版 字通 「茅茨」の読み・字形・画数・意味

【茅茨】ぼう(ばう)し

かやぶき。〔韓非子五蠹(ごと)〕堯の天下に王たるや、茨翦(き)らず、椽(さいてん)(き)らず、粢(れいし)の(し)、(れいくわく)(あかざ)の羹(あつもの)のみ。

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