日本歴史地名大系 「茅部の鯡供養塔」の解説 茅部の鯡供養塔かやべのにしんくようとう 北海道:渡島支庁森町鷲ノ木村茅部の鯡供養塔[現在地名]茅部郡森町字本茅部町宝暦七年(一七五七)五月茅部場所内に建立された石碑。石質は安山岩、卵塔といわれる形状で、高さ一八二センチ。当碑は近世の記録にはみえず、「北海道巡回紀行」明治一九年(一八八六)五月一〇日条に「移住者年ヲ逐テ増加シ、同(宝暦)七年ニ至リ稍々村落ヲナセリ。此歳五月入稼人等ト相謀リ鰊供養ヲ施行シ石碑ヲ建ツ」とあるのが早い。大正一〇年(一九二一)六月、森町が初めて調査して「当時鰊ノ漁獲山ヲ築クノ豊漁ニ接ス、又海岸ニ打チ寄セタル漁群算ヲナス。之等ヲ供養スルタメ詰所役人某等該碑石ヲ立テタルモノナリ」(「史跡名勝調書」森町蔵)と記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by