茶摘唄(読み)ちゃつみうた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「茶摘唄」の意味・わかりやすい解説

茶摘唄
ちゃつみうた

日本民謡の分類上、仕事唄なかの1種目で、茶摘み作業のおりの唄の総称。この作業は、チャ新葉三葉摘みとか四葉摘みという形式で手で摘むだけの単純労働であるため、おもに女性によって行われてきた。そのため茶摘み作業の唄には信仰的なものはまったくなく、単に単純作業に飽きるから歌うという程度のものばかりである。したがって、利用される唄も、酒盛り唄流行(はやり)唄をはじめ、茶揉(もみ)唄を転用する場合が多い。

竹内 勉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android