三葉(読み)みつば

精選版 日本国語大辞典 「三葉」の意味・読み・例文・類語

みつ‐ば【三葉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 葉が三枚あること。また、そのもの。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. セリ科多年草。各地の山野に生え、また、野菜として畑で栽培され、葉・新苗を食用にする。高さ三〇~六〇センチメートル。強い芳香を放つ。葉柄の基部は鞘状。葉は三個の小葉からなり、各小葉は卵状菱形で縁に鋸歯がある。夏、葉腋から花茎をのばし、白くてごく小さな五弁花をまばらにつける。果実は線状長楕円形で長さ約五ミリメートル。漢名鴨児芹(おうじきん)。みつばぜり。《 季語・春 》 〔古今料理集(1670‐74頃)〕

さん‐よう‥エフ【三葉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三枚の葉。また特に、三枚の複葉。〔生物学語彙(1884)〕
  3. 植物なんてん(南天)」の異名。〔薬品手引草(1778)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 南天 名詞 項目

動植物名よみかた辞典 普及版 「三葉」の解説

三葉 (ミツバ)

学名Cryptotaenia japonica
植物。セリ科の多年草,園芸植物,薬用植物

三葉 (サンヨウ)

植物。メギ科の常緑低木,園芸植物,薬用植物。ナンテン別称

三葉 (ミツバ)

植物。マメ科越年草ウマゴヤシの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の三葉の言及

【翼】より


[数による分類]
 翼が上下2枚あるものを複葉,1枚のものを単葉と呼ぶ(図6-c)。複葉は前述のように主として構造上の理由から1910~20年代には飛行機の主流型式となり,また機全体の寸法を小さくできて機の自転運動がしやすくなることから,翼が上下3枚の三葉機まで作られた。しかし上下の翼の圧力の相互干渉で揚力に若干のロスがあり空力的に損なので,構造上複葉にする必要がなくなってからはほとんど使われていない。…

※「三葉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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