茶臼山居館跡(読み)ちやうすやまきよかんあと

日本歴史地名大系 「茶臼山居館跡」の解説

茶臼山居館跡
ちやうすやまきよかんあと

[現在地名]能代市檜山字霧山下

かみ町西側の小高い丘上にある。元和六年(一六二〇)の檜山城破却以来、多賀谷氏の居館があった。享保一三年(一七二八)の檜山一円御絵図(秋田県庁蔵)によると、東西一八間、南北一三八間。北側は切込みがあって細くなっている。東側は方形の出張りが二ヵ所、半円形の出張りが一ヵ所ある。周囲は土塀で囲まれているが、南に面した正門の部分は土堀が二重になり、内門の土塀は鉤形になって、外門と内門は位置がずれている。西側に侍屋敷に通ずる裏門がある。天保二年(一八三一)檜山絵図(秋田県庁蔵)によると、南北に長い敷地を二分するように、中央に囲裏門があり、北端に蔵がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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