日本歴史地名大系 「草谷川」の解説 草谷川くさだにがわ 兵庫県:加古郡稲美町草谷川雌岡(めつこ)山(天王山)の北麓、神戸市西区神出町小束野(かんでちようこそくの)を源とし、印南野(いなみの)台地北部を西流し、加古川市八幡(やはた)町で加古川に合流する。延長一一・四七四キロ。広谷(ひろたに)川とも称した。江戸時代には流路にあった草谷村・下草谷村、野(の)村・下(しも)村・宗佐(そうさ)村・上西条(かみさいじよう)村・船町(ふなまち)村・中西条村(現加古川市)の八ヵ村は当川から引水していたので、草谷川本郷あるいは川郷と称した。かつては浸食力が強く荒れ川として知られていたが、雌岡山を扇頂とする扇状地上にあるため降雨時以外の水量は乏しい。上流部での取水が多くなった近世以降、その傾向は著しくなり、水をめぐっての争論が絶えなかった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by