草野経永(読み)くさの つねなが

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「草野経永」の解説

草野経永 くさの-つねなが

?-? 鎌倉時代武将,神職
父祖からうけついだ肥前松浦郡鏡社(長崎県)の宮司職に専念するため,本拠筑後(ちくご)(福岡県)山本郡から同地に移住。弘安(こうあん)4年(1281)の蒙古(もうこ)襲来に出陣し,戦功をたてた。通称次郎

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の草野経永の言及

【草野氏】より

…中世,肥前,筑後に勢力のあった武家。府官(大宰府官人)の出。肥後の菊池氏や肥前の高木氏と同族で本姓藤原という。肥前が本貫で松浦(まつら)党に属す。平安末期,草野永平は管内諸氏が平家与同する中でいちはやく源氏方として活動した功により,源頼朝の推挙をえて筑後在国司・押領使両職,肥前鏡社大宮司職を安堵された。《蒙古襲来絵詞》には経永(法名円種)が奮戦した様子が描かれている。南北朝期,山本郡草野城にあって当初武家方として活動したが,永行(幸)は南朝征西府の筑後進出にともない,菊池武光に従って各地を転戦した。…

※「草野経永」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android