荒木トマス(読み)あらきトマス

改訂新版 世界大百科事典 「荒木トマス」の意味・わかりやすい解説

荒木トマス (あらきトマス)
生没年:?-1646(正保3)

江戸初期の教区司祭ペドロ・アントニオとも称し,ローマセミナリヨで学び1610年ないし11年に司祭叙階された。15年(元和1)8月マカオ経由で帰国し,19年8月長崎で捕らわれ棄教した。のち長崎奉行長谷川権六藤正の協力者としてヨーロッパ事情キリスト教に関する情報を提供し,通詞として宣教師らの尋問,ポルトガル船の取調べに当たった。晩年,46年ころ再び信仰を表明し牢内で病死した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む