莠句冊(読み)ヒツジグサ

デジタル大辞泉 「莠句冊」の意味・読み・例文・類語

ひつじぐさ【莠句冊】

読本都賀庭鐘作。天明6年(1786)刊。「水滸伝」などの中国説話日本伝承を絡めて翻案した奇談集。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の莠句冊の言及

【都賀庭鐘】より

…今日この作品を読本(よみほん)の元祖とみなしている。66年に後編として《古今奇談・繁野話(しげしげやわ)》を出し,同様に中国白話小説を利用し,さらに晩年に続編として《古今奇談・莠句冊(ひつじぐさ)》を刊行し,初期読本の名作3編を残した。これらの作品は,上田秋成や建部綾足(たけべあやたり),山東京伝など,後の読本作者に創作方法の上で大きな影響を与えている。…

※「莠句冊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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