朝日日本歴史人物事典 「菊池武房」の解説
菊池武房
生年:寛元3(1245)
鎌倉中期,肥後国(熊本県)菊池郡を本貫地とする武士。隆泰の子。母は詫磨能秀の娘。法名恵照。文永の役(1274)には少弐景資の配下として,博多の赤坂付近でモンゴル軍と戦った。弘安の役(1281)では安達盛宗の配下として生の松原付近で戦い,武名を挙げたことが知られ,『蒙古襲来絵詞』には,弘安の役の際,石築地の上に鎧に身を固めて座っている武房の絵が描かれている。<参考文献>阿蘇品保夫『菊池氏一族』
(瀬野精一郎)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報