ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィリップ3世」の意味・わかりやすい解説
フィリップ3世
フィリップさんせい
Philippe III, le Hardi
[没]1285.10.5. ペルピニャン
フランス王 (在位 1270~85) 。「豪胆王」とも呼ばれる。父王ルイ9世とともに第8次十字軍に出陣し,父王がアフリカの陣中に没するとチュニス城外で即位。叔父アルフォンス・ド・ポアティエに相続人がなかったためポアトゥー,オーベルニュおよびツールーズ伯領を回収して一挙に王領を拡大した (71) 。「シチリアの夕べの祈り」事件の報復をはかり,教皇と結んでアラゴンに出兵したが成功せず,撤退途上没した。
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