菜籠(読み)サイロウ

デジタル大辞泉 「菜籠」の意味・読み・例文・類語

さい‐ろう【菜籠】

茶の湯で、花入れ炭斗すみとりに使う竹で編んだかご中国野菜などを入れたことからこの名がある。
竹を編んで作った弁当箱

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精選版 日本国語大辞典 「菜籠」の意味・読み・例文・類語

さい‐ろう【菜籠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 茶会などに用いる、竹を編んでつくった花いけ。また、炭取りかご。
    1. [初出の実例]「花を入るるといふは、さいろうのやうなるものに花をいけたるをいふ」(出典:仙伝抄(1445))
    2. [その他の文献]〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕
    3. 菜籠<b>①</b>〈仙伝抄〉
      菜籠仙伝抄
  3. 竹を編んでつくった弁当箱。上・中・下の三段になっていて、果物・菓子その他の食物をわけて入れるもの。
    1. [初出の実例]「為藤見、予湯漬〈汁二菜六〉調備之〈略〉其後於茶屋さい籠に茶子入之出之。各茶被之」(出典石山本願寺日記‐証如上人日記・天文二一年(1552)三月二九日)

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