菩提山城跡(読み)ぼだいやまじようあと

日本歴史地名大系 「菩提山城跡」の解説

菩提山城跡
ぼだいやまじようあと

[現在地名]垂井町岩手

岩手いわで集落の北西、菩提山に築かれた戦国期の山城跡。標高四〇一・一メートル、比高約三〇〇メートルで、南東に濃尾平野が眺望できる。遺構はわずかに土塁と堀跡を残すだけだが、東西二一六メートル・南北三六メートルの規模と考えられる。東から東の丸・本丸(中の丸)・西の丸が築かれ、本丸は東西七二メートル・南北四五メートルほどと推測される。「美濃明細記」などによれば、永禄年間(一五五八―七〇)頃まで岩手氏がいたというが、永禄の初めに竹中重元に滅ぼされた岩手氏の居城は、当地東の漆原うるしはらにある岩手城(竹中陣屋とは別)とみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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