日本歴史地名大系 「不破郡」の解説
不破郡
ふわぐん
県の南西部に位置する。南は
近江との境界部は急峻な山地をなし、北からは伊吹山(一三七七・四メートル)を主峰とする伊吹山地の南端が、南からは美濃・伊勢両国にかけて連なる
〔原始・古代〕
郡域における縄文時代の遺跡には関ヶ原町の
「日本書紀」斉明天皇六年(六六〇)一〇月条には百済の献上した唐の俘虜一〇〇余人について「今美濃国の不破・片県、二郡の唐人等なり」と記述されているが、この「今」は「日本書紀」編纂時点とみるべきで、直接に郡の成立時期を示しているとはいえない。壬申の乱に際して、吉野から伊勢国を経て美濃に入った大海人皇子は、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報