菲薄(読み)ヒハク

デジタル大辞泉 「菲薄」の意味・読み・例文・類語

ひ‐はく【×菲薄】

[名・形動]粗末で劣っていること。才能などの乏しいこと。また、そのさま。
蘇蘭スカツトランド人民の産業甚だ―なりしもの」〈中村訳・西国立志編

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「菲薄」の意味・読み・例文・類語

ひ‐はく【菲薄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 才能や徳の乏しいこと。学力、情などが不足していること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「詔曰。朕以菲薄之躬。託于王公之上」(出典:続日本紀‐慶雲二年(705)四月壬子)
    2. 「人情日々に菲薄にして」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉一)
    3. [その他の文献]〔史記‐封禅書〕
  3. 衣服食物・産業など、そまつで劣っていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「謹以菲薄之供、聊表祭儀」(出典:東海一漚余滴(1375頃)祭天外和尚文)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android