萌葱匂(読み)モエギニオイ

デジタル大辞泉 「萌葱匂」の意味・読み・例文・類語

もえぎ‐におい〔‐にほひ〕【××葱匂】

よろいおどしの一。上から下へしだいに萌葱色を薄くしたもの。もえぎにおいおどし。
女房装束または懐紙かさねの色目の名。下から上へしだいに萌葱色を薄くしたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「萌葱匂」の意味・読み・例文・類語

もえぎ‐におい‥にほひ【萌葱匂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「萌葱匂威(おどし)」の略 ) 鎧(よろい)の威の萌葱色を上から下へ順に薄くしたもの。
    1. [初出の実例]「中将成親は、紺地のにしきのひたたれに、萌黄匂のよろひ」(出典:平治物語(1220頃か)上)
  3. もえぎ(萌葱)の匂
    1. [初出の実例]「もゑぎにほひの裏うちたる竹笠」(出典:曾我物語(南北朝頃)八)

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