朝日日本歴史人物事典 「萩原村久右衛門」の解説
萩原村久右衛門
生年:生年不詳
江戸時代の御厨一揆と呼ばれる強訴未遂事件の首謀者。天明地震(1782)と翌年の大飢饉による被害が甚大であった相模国小田原藩御厨領(御殿場市/小山町/裾野市)の農民約500名が,天明3(1783)年11月17日年貢減免を要求して箱根宿まで押し寄せたが,追い返された。久右衛門は,首謀者としてただひとり死刑に処せられ,のち鎮守子ノ神社に義民として祀られた。
(下重清)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報