落し込む(読み)オトシコム

デジタル大辞泉 「落し込む」の意味・読み・例文・類語

おとし‐こ・む【落(と)し込む】

[動マ五(四)]
落として、中に入れる。また、中にめり込むようにする。「ボールを袋の中に―・む」
他人をおとしいれる。だまして罪に落とす。
抽象的な事柄を、具体的な形や行動に反映させる。「アイデアをデザインに―・む」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「落し込む」の意味・読み・例文・類語

おとし‐こ・む【落込】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
  2. 落下させて、ある物の内に入れる。
    1. [初出の実例]「一人は『ガラス』の溶料を分量して、型に落しこめば」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
  3. めりこむようにする。
    1. [初出の実例]「首をひねられた鶏のやうに、首をガクリ胸に落し込んで」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉五)
  4. はかりごとや罪におとしいれる。他人をあざむいておとしいれる。はかる。〔詞葉新雅(1792)〕
    1. [初出の実例]「自分の望む所へ落し込まうと」(出典:それから(1909)〈夏目漱石〉一三)
  5. ある好ましくない状態に引き入れる。おとしいれる。
    1. [初出の実例]「一途に愛慾の世界へ身をおとし込む勇気もなくて」(出典:蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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