葉若御厨(読み)はわかのみくりや

日本歴史地名大系 「葉若御厨」の解説

葉若御厨
はわかのみくりや

神鳳鈔」には「内時御神領内葉若御厨二斗五升、九月」、「外宮神領目録」には「葉若御厨壱町 長日御幣紙済所四ケ所神領内」とみえる。「吾妻鏡」文治三年(一一八七)四月二九日条に「後院御庄内葉若村(下略)」とあり、葉若村は後鳥羽天皇の後院領であった。ところが承久三年(一二二一)八月七日条には「外宮御分、同国(伊勢国)領葉若・西園両村也」とみえ、承久の乱後幕府に没収され、世上が平穏に帰したことを奉謝するために北条政子より伊勢神宮(外宮)に寄進され、御厨が設定された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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