精選版 日本国語大辞典 「葛笠・葛籠笠」の意味・読み・例文・類語
つづら‐がさ【葛笠・葛籠笠】
〘名〙 笠の一種。ツヅラフジで編んだ網代笠(あじろがさ)の一種で、近江国(滋賀県)水口(みなくち)の名産。江戸時代、明暦~天和(一六五五‐八四)にわたって若い女の間に流行し、のち江戸の風流好みの男子が用いた。多くは漆塗で、塗らないものは木地のつづらがさという。水口笠(みなくちかさ)。葛小笠。つづらぼうし。
※俳諧・毛吹草(1638)四「近江〈略〉葛籠笠(ツヅラガサ)」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報