葦の矢(読み)アシノヤ

デジタル大辞泉 「葦の矢」の意味・読み・例文・類語

あし‐の‐や【×葦の矢】

葦の茎で作った矢。朝廷大晦日おおみそか追儺ついなの式に、桃の木の弓につがえて鬼払いの具として用いた。

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精選版 日本国語大辞典 「葦の矢」の意味・読み・例文・類語

あし【葦】 の 矢(や)

  1. 葦で篦(の)を作った矢。奈良時代には、東北地方からの貢物。朝廷では、一二月晦日(みそか)追儺(ついな)の式には、桃の弓とともに鬼払いのまじないの具として用いた。
    1. [初出の実例]「中務省率侍従、内舎人大舎人、各持桃弓葦矢」(出典内裏式(833)十二月大儺式)

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