大舎人(読み)おおとねり

大辞林 第三版の解説

おおとねり【大舎人】

律令制で、大舎人寮の下級職員。宮中の宿衛、行幸の供奉など宮中の雑務にあたった。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の大舎人の言及

【大舎人寮】より

…中務省に属す。左右の別があり,それぞれ頭,助,大・少允,大・少属各1人計6人のいわゆる四等官の下に大舎人800人,使部20人,直丁2人が分属した。その任務は大舎人を管轄し,彼らの分番(勤務の交代組分け),宿直,仮使(休暇や遣使),容儀の事をつかさどることであった。…

【舎人】より

…《日本書紀》における,大化以前関係の記載にみえる〈帳内〉(雄略即位前紀),〈兵衛〉(用明1年5月条),〈資人〉(崇峻即位前紀)のいずれにも〈とねり〉という古訓がつけられているが,それらの名のもとに制度が整っていたかどうかは疑問で,《日本書紀》の編者が,その撰述年代における知識をもって,大化以前の当該記事を修飾したものとされる。 令制以後については673年(天武2)5月,仕官する者をまず大舎人(おおどねり)寮に収容し,その才能を試験したのち適当な職務につかせた。これは,天皇に近侍し,宿直や遣使をつとめる間に天皇に忠節をつくす習慣を養わせ,このように養成された大舎人を他の官司の官人に任じ,天皇による支配を官司に浸透させるしくみであったことを物語る。…

【番上】より

…諸官庁の構成のなかで,雑任(ぞうにん)クラスの下級職員は,いずれも番上である。すなわち,中央諸官庁,大宰府,諸国などの史生,中央の伴部,使部,官掌・省掌などの掌類,大舎人・東宮舎人・中宮舎人らの舎人(とねり),兵衛,および親王の公的従者である帳内(ちようない),貴族官僚の公的従者である資人などは,いずれも番上であり,また大宰府や諸国府に勤務した下級職員たちも番上であった。そして式部省に籍を置く散位六位以下は散位寮に番上し,地方諸国の外散位は国府に番上したのであり,国府に番上した下級職員たちとともに外分番ともよばれた。…

※「大舎人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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