葺く(読み)フク

デジタル大辞泉 「葺く」の意味・読み・例文・類語

ふ・く【×葺く】

[動カ五(四)]
板・かやかわらなどで屋根をおおう。「スレートで屋根を―・く」
草木などを軒に挿して飾る。
「あやめ―・く軒場涼しき夕風に」〈玉葉集・夏〉
[可能]ふける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「葺く」の意味・読み・例文・類語

ふ・く【葺】

  1. 〘 他動詞 カ行五(四) 〙
  2. 板・瓦・茅(かや)などで屋根をおおいつくる。
    1. [初出の実例]「秋萩の 散らへる野辺の 初尾花 仮廬に布伎(フキ)て」(出典万葉集(8C後)一五・三六九一)
    2. 「かやども葦ふけるらうめく屋など」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
  3. 軒端(のきば)に草木などをさしかざす。
    1. [初出の実例]「五月、菖蒲ふく家に、時鳥なけり」(出典:落窪物語(10C後)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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