日本歴史地名大系 「蒲刈町」の解説 蒲刈町かまがりちよう 広島県:安芸郡蒲刈町面積:一九・〇八平方キロ安芸郡東端、豊田郡川尻(かわじり)町の南海上にある上蒲刈(かみかまがり)島を町域とし、西は三之瀬(さんのせ)水道を隔てて下蒲刈町、東は豊田郡豊(とよ)島(豊浜町)。七国見(ななくにみ)山(四五七メートル)など四〇〇メートル級の山がそびえ、山地が海岸部まで迫るため平地は少ない。町の中心は宮盛(みやざかり)で、田戸(たど)と北西方の呉市仁方(にがた)港とフェリーボートが結ぶ。山地を階段状にひらいた瀬戸内海式農業が発達し、現在では蜜柑を中心とする果樹栽培が町の産業の中心であるが、沿岸漁業も宮盛・向(むかい)などを基地として行われ、海老・鯛・鰯などの水揚げがある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報