日本歴史地名大系 「蒲刈島」の解説
蒲刈島
かまがりじま
芸予諸島西端に位置する
正平六年(一三五一)九月二八日付常陸親王令旨(毛利家文書)に、多賀谷孫次郎支配の日高下島を三戸頼顕に預けたとある。この日高下島は下蒲刈島をさし、上蒲刈島は日高上島とよんだものと思われる。享徳元年(一四五二)閏八月二四日付の平賀弘宗小早川盛景等注進状写(小早川家文書)によれば、伊予国河野氏の重臣重見氏が日高城麓にいたことが知られるが、この城が上下どちらの島にあったかは不明。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報