蒸発皿(読み)ジョウハツザラ(その他表記)evaporating dish

デジタル大辞泉 「蒸発皿」の意味・読み・例文・類語

じょうはつ‐ざら【蒸発皿】

化学実験で、溶液加熱濃縮または蒸発乾固させるのに用いる浅い皿。磁製のほか金属製・ガラス製・石英製などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「蒸発皿」の意味・読み・例文・類語

じょうはつ‐ざら【蒸発皿】

  1. 〘 名詞 〙 溶液を濃縮させたり、蒸発乾固させたりするときに用いる丸い皿。ステンレス鋼製、白金製、ガラス製、磁製があり、試料によって使いわける。〔稿本化学語彙(1900)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「蒸発皿」の意味・わかりやすい解説

蒸発皿 (じょうはつざら)
evaporating dish

溶液から溶媒を蒸発させて,濃縮あるいは乾固するための容器。普通は丸底,口付きであるが,平底のものもある。磁製で直径5cm(内容積約18cm3)から30cm(同約3.4l)程度のものが普通である。ほかにガラス製,石英製,白金,ニッケル,鉛,鉄などの金属製のものもある。一般に空気と液との接触面積を大きくするため浅く広くしてあるので,加熱には直火をさけて水溶,油溶などで使用するほうがよい。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「蒸発皿」の意味・わかりやすい解説

蒸発皿
じょうはつざら
evaporating dish

化学実験器具一つ。溶媒を加熱蒸発させて溶液を濃縮し、あるいは蒸発乾固させるのに使われる丸底で注ぎ口のある深皿状容器。ガラス製、石英製、磁製、金属製のものがある。微量試料用の小形から、数リットル容量の大形のものまであり、沸騰を避けながらゆっくり加熱し、かつ液の蒸発面積が広くなるように使われる。

[岩本振武]

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百科事典マイペディア 「蒸発皿」の意味・わかりやすい解説

蒸発皿【じょうはつざら】

化学実験で,溶液試料から溶媒を蒸発させるための容器。磁製のもののほか,ガラス製,石英製,金属製(白金,ニッケル,鉛,鉄など)のものもある。丸底または平底で,内径5〜30cm程度のものが普通。一般に空気と液との接触面積を大きくするため浅くしてあるので直火を避けて水に浸した状態で加熱するほうがよい。

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