蓑市(読み)みのいち

精選版 日本国語大辞典 「蓑市」の意味・読み・例文・類語

みの‐いち【蓑市】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代三社祭翌日の陰暦三月一九日(祭礼のない年は一八日)、および年の市の翌日の一二月一九日に、江戸浅草寺雷神門の前で開かれた市。近郷から出て蓑や笠などを売った。
    1. [初出の実例]「みの市に出て里扶持を取て行」(出典:雑俳・柳多留‐三(1768))

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改訂新版 世界大百科事典 「蓑市」の意味・わかりやすい解説

蓑市 (みのいち)

江戸時代に浅草寺雷門の前で開かれていたや笠の市。三社祭の翌日の3月19日(祭礼のない年は18日)および年の市の翌日の12月19日に開かれ,明治初年ころまで続いていた。蓑市では,近郷の農民が出て,蓑だけでなく臼杵も売ったという。
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