東京都台東区浅草の浅草神社の夏の例大祭。5月中旬に行われる。浅草神社は,推古天皇のころ宮戸川(隅田川)に出漁して浅草寺(せんそうじ)本尊の観音像を網で引き上げたという,土師真仲知,檜前(ひのくま)浜成,檜前武成の3人の漁師をまつっている。このため古くは三社権現,三社明神と称された。三社祭は古くは3月に行われていたが,明治時代以後5月17,18日に行われるようになった。祭では氏子区域の町から100余基の神輿(みこし)が,宮入りと称して,神社におはらいを受けに繰り込み,仲見世(なかみせ)を練る。また古い伝統をもつ拍板(びんざさら)の舞が五穀豊穣を祈って奉納される。これは〈びんざさら〉や太鼓,笛にあわせて田楽,獅子舞を行うもので,一時中断していたが,近年復活したものである。本社の神輿3基も氏子の町内を渡御する。
執筆者:宇野 正人
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(2015-5-15)
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…また三社権現(現,浅草神社。檜前兄弟と土師をまつる)の祭礼三社祭は江戸三大祭の一つとされ,四万六千日(ほおずき市),歳の市(羽子板市)などとともに今日も続く代表的祭礼となっている。堂塔は関東大震災にも無事で人々の観音信仰を集めたが,太平洋戦争による空襲で焼亡し,本堂は1958年,五重塔は73年再建された。…
…このため古くは三社権現,三社明神と称された。三社祭は古くは3月に行われていたが,明治時代以後5月17,18日に行われるようになった。祭では氏子区域の町から100余基の神輿(みこし)が,宮入りと称して,神社におはらいを受けに繰り込み,仲見世(なかみせ)を練る。…
※「三社祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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