蓬餅(読み)ヨモギモチ

デジタル大辞泉 「蓬餅」の意味・読み・例文・類語

よもぎ‐もち【×蓬餅】

ヨモギ若葉灰汁抜あくぬきしてからつきこんで作った餅。草餅 春》掌中の珠とまろめて―/かな女」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蓬餅」の意味・読み・例文・類語

よもぎ‐もち【艾餠・蓬餠】

  1. 〘 名詞 〙 よもぎの若葉を入れてついた餠。草餠。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「素経一荷・蓬餠・白壁等献之、午後賞翫」(出典:実隆公記‐天文二年(1533)三月三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「蓬餅」の解説

よもぎもち【蓬餅】

草餅(くさもち)。⇒草餅

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の蓬餅の言及

【草餅】より

…ヨモギの葉をつきこんだ餅。《荆楚歳時記》によると,6世紀ごろの中国では3月3日にハハコグサの汁と蜜(みつ)を合わせ,それで粉を練ったものを疫病よけに食べる習俗があった。これが伝えられたのであろう,平安初期の日本でも3月3日の節供にはハハコグサ入りの餅をつくっていた。それがいつヨモギに変わったかは明らかでないが,三条西実隆は天文2年(1533)3月3日に〈蓬餅(よもぎもち)〉をもらったことを記録している。…

※「蓬餅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android