蓮華山(読み)れんげさん

日本歴史地名大系 「蓮華山」の解説

蓮華山
れんげさん

玖珂本郷の北西部に位置し、標高五七六・四メートル。現岩国市と周東しゆうとう町にまたがる。

寛文八年(一六六八)成立の「古村記」に「蓮花山ニ古城ノ跡アリ、杉森下野隆康居城也」とあり、大内氏(のち毛利氏)の家臣杉森(椙杜)隆康の居城があった。「閥閲録」所収椙杜伊織家文書の「覚」に「隆康久賀之蓮花山と申城を構へ、陶といどみ籠城之所に、附城としてくら掛と申城を陶よりかまへ、杉治部大夫(隆泰)に人数千計付候てこめ置申を夜懸に責落し、歴々人数を討取、其上治部大夫頸を取候て、隆景様御出陣之御先え懸御目候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の蓮華山の言及

【白馬岳】より

…長野,富山の県境に位置し,頂上北方1kmの三国境(さんごくざかい)で新潟県とも接している。古くは周囲の山々を含めて蓮華(れんげ)山,白馬岳は大蓮華山とよばれ,山頂北東の小蓮華山(2769m)や,北東麓の蓮華温泉(新潟県糸魚川市)にそのなごりがみられる。白馬岳は残雪が多く,北東斜面に白馬沢雪渓,南東斜面に大雪渓があり,頂上付近にも大小の雪田が散在し,融雪水が高山植物の繁茂をささえている。…

※「蓮華山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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